受賞者発表   審査風景  
 

「ビーズアートジャパン大賞コスジュエ・モードコンテスト」
本審査の模様をレポート!
今回もたくさんのご応募ありがとうございました。

   
 
 
   
10月9日(木)楽習フォーラム銀座汐留本部にて、ビーズアートジャパン大賞コスジュエ・モードコンテストの本審査が行なわれました。  
         
     
         
今回の募集要項に(3.デザインと制作上での注意点 制作)「身につけることができること並びにその強度を有すること」という項目がありましたが、みなさんはお気づきでしたか?


審査員の方々は気になる作品を手に取り、ボディにかけて全体のバランスを見たり、 中には作品を実際に身につけて「つけ心地」「留め具の位置」など詳細にわたって確認しました。
 
 
 
     
 
 
  たくさんの作品の中より選ばれた「大賞」作品は、「配色」「つけ心地」「全体のバランス」など、全ての条件を満たし、全員一致で大賞に選ばれました。

     
大賞から入選までの作品は東京T&G青山迎賓館で展示されます。
詳細はこちらから>>
 
 
 
  【審査員一覧】  
  審査委員長 大井義雄氏 (女子美術大学名誉教授)
  審査員 大前怜子氏 (作家)
    渡辺マリ氏 (コスチュームジュエリー研究家)
    坂部規明氏 (雑誌「ビーズfriend」編集長)
    水野久美子氏 (ビーズワーク研究家)
 
 

 大井 義雄氏 (女子美術大学名誉教授)

これまで1〜3回目のコンテストの審査に立ち会いましたが、今回も素晴らしい作品の数々を見ることができて有意義でした。作品は1点1点、技術的にも新しく、新鮮。それぞれに新しい形のデザインや技術が入れられ、また「身につけられるもの」として現実からかけ離れないものとしての努力の跡が見られました。
これまでのコンテストでは一つの作品に票が集中することが多かったのですが、今回は全体的にレベルアップしているため、上位の作品は甲乙つけがたい作品ばかり。そのなかでも、他の審査員の方々とは違った部分に注目し、作品の良さを見つけようと審査をさせていただきました。

 

 大前怜子氏 (作家)

審査員としては2回目の参加です。今回はコンセプトの通り、全作品を身につけてみました。デザインがよくても重すぎたり、付け心地がよくなかったり、身につけるには難しいと思う作品があって残念です。
今回大賞に選ばれた作品は、第1印象から「これだ!」と決めていました。作品の持つ繊細さや配色は、現在普段でも使える「今のアクセサリー」だと思います。身につけても、とても馴染んだ作品でした。他の作品も素晴らしいものはありましたが、もっと配色の勉強をされるといいと思いました。

 

 渡辺マリ氏 (コスチュームジュエリー研究家)

全体の印象として、コスチューム・ジュエリーというものを理解している方とそうでない方に分かれたと思います。
「きずな&絆ジュエリー部門」では、リメイクという事にとらわれて、上手く表現ができなかった作品が多かったと思います。思い出のあるアクセサリーをパーツとして捉え、まったく新しいものを作るというのは大変な作業です。しかし素材を生かした作品をもっと見たかったと思います。大賞を取った作品は、世界のコスチューム・ジュエリー界で通用する程完成度が高く、色の組み合わせ、作品のバランスが素晴らしいと思いました。日本のコスチューム・ジュエラーとして期待大です。他にも良い点がたくさんある方が何人もいました。これからいろいろ勉強をされて世界でも通用するコスチューム・ジュエラーを目指して欲しいです。

 

 坂部規明氏 (ビーズfriend編集長)

数年前はテグスの作品が多かったが、今ではビーズステッチやワイヤー、ビーズクロッシェ、エンブロイダリーなど、使われているテクニックも豊富で、ビーズの表現方法が増えてきたと、楽しみながら審査をすることができました。ただ、テクニックを作品に入れ込みすぎて、豪華すぎる、重すぎる作品になってしまったのが残念です。制作には引き算も必要だと、改めて感じました。今回の受賞作品は、豪華できらびやかだけでなく、ちょっと遊び心が含まれた作品や、女性らしい、かわいらしさやロマンティックな要素が含まれているので、多くの方々に似合う作品が並んだと思います。

 

 水野 久美子氏 (ビーズワーク研究家)

今までのコンテストの審査を担当させていただいていますが、年々着実にレベルアップしています。 単にコンクールの賞を狙ったという作り方ではなく、「美しく装うためのジュエリー」を追求していただいていると感じました。作り手の視点で見ても、細部まで工夫や創作がなされた素晴らしい作品ばかりでした。
また、今回新設された「きずな&絆ジュエリー部門」は、それぞれに込められたメッセージも心を打つものも多かったのですが、できるだけ作品そのものを評価し、選ばせていただきました。
審査員も女性が多く、実際に手に取りボディーに装着したりしてコスチューム・ジュエリーとして全体のバランスを確かめ、満足がいく審査を行うことができました。

 
 
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