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「H26ビードルワーク研修会 7月開催」

【ニュース】2014/6/13

 

 昨年11月にマリア書房から出版した「ビーズステッチでつくるミリアム・ハスケルの世界」という本については、すでにご紹介していますね。 今回はその中から、太い針と糸でも作れるビードルワーク作品を3点ご紹介します。3点とも本の中では基本ステッチをご紹介するページに参考作品として作品画像だけが掲載されています。どれも、デザインの元となったハスケルのオリジナル作品の画像も一緒に載っていますので、ぜひ本をご覧ください。

 まずは、周藤紀美恵先生の「Bon Bon」です。オリジナルは鈴なりになったイミテーションパールを、小さなシードビーズが並んだ帯でまとめてあります。この小さなビーズが整列した様子は、まさにペヨーテステッチにうってつけ。イミテーションパールは「鈴丸」という形の可愛いビーズですが、周藤先生の作品でも同じ形のすりガラスのようなビーズが使われています。一見すると、ペヨーテステッチを指輪のように輪にして、輪の中に鈴丸ビーズや、ネックレス部分の筋が入ったコマの形のビーズが通してあるように見えると思います。でも、小さな輪に通したらオリジナルのような幅広感が出ません。かといって、大きな輪にしたらビーズが泳いでしまいます。そこで、周藤先生はあるテクニックを使って大きな輪の中にこれらのビーズが固定されるように編んでいます。ヒントは、「輪の中に何かがいる!」あとは作品を作ってのお楽しみです。ちなみに、オリジナルは100万円もするのですが、キットは標準価格4,104円(予価)とリーズナブルです。

 次は、安藤潤子先生の「カモミール」。ハスケルは2枚のメタルパーツを組み合わせており、上の1枚にビーズをワイヤーで留めつけています。安藤先生は、この部分をヘリンボーンステッチで編んでいます。ビードルワークの制作の手引書にある「ピッコロ」というブローチと同じく、サーキュラー(円形)に編んでそれぞれの花びらが離れるように毎段糸を下の段まで拾うというテクニックです。10弁の花びらの中心には小さなパールを飾って豪華にしています。さらに、裏側に糸が渡って見苦しくならないようにと、座金と同じ色のビーズを通しています。裏側までおしゃれに。ビーズの大きさと座金の穴がぴったりと合って、意外に簡単に作れます。

 

 最後は、山田恵美先生の「ペパーミント」です。リーフ形のメタルパーツの裏側にデージーチェーンを編みつけ、その糸が見えないように表側にビーズを刺し、中心にはダイヤレーンを飾っています。これを楕円形のスカシパーツに留めつけ、さらに裏側に同じスカシパーツを貼り付けるという、どこから見てもきれいに見えるように作るハスケルならではの作り方です。ネックレス部分はダブルスパイラルロープでビーデッドビーズを作っています。経験者向きの作品ですが太い針と糸で編めます。腕には自信があるけれど、最近目には自信がないという方にはぴったりです!

ハスケルとは関係ありませんが、ビードルワークのキット3点も同時に発売します。

 1点めは、小坂あや子先生の「レーシーネックレス〜メルレット〜」。ゴージャスだけど、軽くてシンプルで、しかも制作が1時間というのが嬉しいですね。自然に首に沿うように工夫されています。明るいブロンズパールはかしこまりすぎず、どなたにも好まれる色あいです。





 2点めの「フリースタイル ネックレス&ブローチ〜リバティーズ〜」は開発真優美先生の作品。6本のフラットスパイラルロープを6個のゴールドリングと引き輪でつなげたロングネックレスと、同じフラットスパイラルロープを花の形にまとめたブローチの組み合わせです。初心者向けで二つ合わせても2時間で完成。何よりもすごいのは、装い方が18通りもあることです。中には目からウロコの使い方も。研修会では、18通りを頑張って全部ご紹介しますね。

 3点めは、腰本みきこ先生の「ロングネックレス〜スピリティー〜」。ブティック社の本に掲載された「バケーション」というネックレスでも、面白い形のバタフライビーズを上手に使っている腰本先生ですが、この作品でもビーズボールとネックレス部分の両方に2つ穴のブタさんのお鼻のような可愛い形のツインビーズを使っています。軽くて、どんな色の服にも合わせやすいシックな色が魅力です。7月から発売されるTakumi LHビーズの新色が使われています。

研修会ではTakumi LHビーズの新色30色が会場先行で発売されます。従来の70色と合わせて100色の穴大の丸中と丸小をお楽しみに!

 
 
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「ビーズステッチでつくるミリアム・ハスケルの世界」
Part.2

【ニュース】2013/11/15

 


新刊本
ビーズステッチでつくる
ミリアム・ハスケルの世界
(中ページ)

 11月27日に、マリア書房から「ビーズステッチでつくるミリアム・ハスケルの世界」という本が出版されます。この本の主旨については前回お話ししましたので、今回は内容をもう少し詳しくお話しさせていただきます。
作品のご紹介に先だって、まずは渡辺マリ先生に「飾人ミリアム・ハスケル」と題して、「ハスケルの人生」、「ココ・シャネルとの関わり」、「ハスケルを支えたフランク・ヘス」、そして「ハスケルの作品の特徴」について解説をしていただいています。注目すべきは、最後の作品の特徴です。ハスケルの人生などについて書かれた本はいくつかありますが、作品について書かれた本は少なく、作品がどのようにして作られているか、デザインの特徴、装い方などをわかりやすく説明してくださっています。

この本は書店で販売されるため、ビーズステッチをご存じない方のためにビーズステッチの基礎を私が解説しています。材料と用具に加え、ペヨーテステッチ・ブリックステッチ・デージーチェーン・ヘリンボーンステッチという代表的な4種類のステッチの基本的な編み方と、そのステッチを使って表現できるハスケルのオリジナル作品と、その作品のオマージュ。オリジナルへの尊敬を込めて、ビーズステッチ研究会の4人がオリジナルに独自のアイデアや表現のアレンジを加えてデザインした作品です。オリジナルの作品写真も掲載していますので、ぜひオマージュと比べてみてください。これらの作品は、いずれコロネットからキット化して発売します。そして、この本を見て作ってみたいという方のために、4種類のステッチにレシピつきの作品を1点ずつ掲載しています。ビーズステッチ認定をお持ちの方なら作れるものばかりです。ご自身で材料を用意して作ってみてはいかがでしょうか?
そして、ギャラリー作品として22点の作品写真を掲載しています。今回の本の最大の魅力は、写真の美しさ。カメラマンの緒方隆夫さんの撮影に立ち会わせていただきましたが、こんな機材は見たことがありませんでした。カメラの機能ってここまで進化しているのかと驚くことばかり。それを自由自在に操る尾形巨匠には脱帽です。この本は作り方BOOKではなく、いわゆる「コーヒーテーブルブック」です。居間のソファーの横に置かれたコーヒーを置くための小さなテーブルが「コーヒーテーブル」。欧米ではそこにいつも飾りとして観賞用の大型豪華本が置かれています。この写真集のようにぱらぱらと眺めて楽しむような本のことを「コーヒーテーブルブック」と呼びます。ギャラリー作品にはレシピは掲載されていません。でも、目の保養になる作品ばかりです。この中から8点の作品が順次キット化されます。どの作品がキットになるのか、楽しみにしていてください。

 
11月27日から始まるビーズステッチ本部専任教授研修会では、特に指導が必要と思われる3点をテーマにしています。周藤紀美恵先生の「バロックパールのネックレス〜プラシア〜」は、クラスプを留めると2連のショートネックレスですが、クラスプをはずすと1連のロングネックレスとして使えます。ただし、クラスプの差し込み部分を隠すためにイヤリングの片方を留めつけておきます。本当はネックレスとイヤリングをセットでキット化したかったのですが、価格が高いため、イヤリングはオプションとなっています。安藤潤子先生の「クリップ付ラリエッタ〜時計草〜」はハスケル作品の中でも特徴的なアイテムです。何通りにも装えるのが魅力。どのような服にも合わせやすいように黒を基調にメタルカラーがあしらわれています。そして、教授会員向けの「フラワーネックレス〜デコルテクール〜」は清水美和子先生のデザインで、ライトアングルウィーブの半目単位の増減が新しいテクニックです。これらのテーマ作品とは別に渡辺由美子先生の「6連ネックレス〜Paix Paixぺぺ〜」のキットも販売します。ペヨーテステッチのモチーフを9ピンでつなぎ、ストリングと組み合わせた簡単な作品ですが、6連は絶妙なバランスで美しいドレープになっています。その上、3連のロングネックレスにもなる優れもの。サイズ調整ができるようにアジャスターにフックをかけて使います。細部にまでこだわった、素晴らしい作品です。いずれも、今までのキット作品とは一味違った、まさにコスチュームジュエリーです。本物のコスチュームジュエリーを、ご自身の手で作れる喜びをぜひともご堪能ください。

 

 
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「ビーズステッチでつくるミリアム・ハスケルの世界」
Part.1

【ニュース】2013/10/9

 
 ビーズアクセサリーの中でもワンランク上のものとして、「コスチュームジュエリー」という言葉を使うようになってもう8年くらい経つでしょうか。コスチュームジュエリーの先駆者であるフランスのココ・シャネルの名前はどなたでもご存知だと思いますが、同時代にアメリカで活躍したミリアム・ハスケルのことは、世間一般ではまだまだ知られていません。シャネルがビザンチンやバチカンの様式を取り入れたメタル使いのきらびやかな作品が多いのに対して、ハスケルは私達ビーダーが使っているガラスビーズや座金を多用しています。現代のコスチュームジュエリーデザイナーは少なからずハスケルの影響を受けていると言ってもよいと思います。
  ハスケルの作品は、ほとんどがワイヤーで組み立てられています。当時は丈夫な糸がなかったために、穴が鋭利なビーズや座金を固定するにはワイヤーが最適だったのでしょう。でも、細いワイヤーは酸化や金属疲労で案外切れやすいだけでなく、ワイヤーの先がフニャフニャして通しづらく、途中からワイヤーがゆがんで形を整えるのに苦労します。ハスケルの作品を見るたびに、これを糸と針で作ったらどんなにきれいに仕上がるだろうかと思っていました。
  日本一のハスケル作品コレクターであり、コスチュームジュエリー研究家でもある渡辺マリ先生にご相

右:渡辺マリ先生   
談したところ、「まったく同感!」ということになりこの企画を提案しました。楽習フォーラムでは過去にいくつかのコスチュームジュエリーを学ぶ講座がありましたが、それらを受講された方の中から特にビーズステッチを得意とされるデザイナー10名の方にデザインをお願いしました。
  デザイン依頼をするにあたって、一度きちんとハスケルについて学んでいただきたいと思い、マリ先生にセミナーをお願いしました。このセミナーで教材にするために、マリ先生の2軒のショップに伺ってビーズステッチで作れそうな作品を二日がかりでセレクトしました。その数約50点、


ハスケル作品装着

金額にして1000万円以上の価値のあるものです。この1000万円の作品をショップのある国立から新橋へ1人で運んだときの私の気持ちを想像してください!一見高級品には見えないようにとマリ先生がわざとズタ袋を用意してくださったとはいえ、その重量の重さと金額の大きさに泣きそうになった1時間でした。

  さて、マリ先生の講習会当日ご参加いただいた方は、実に貴重な体験をすることになりました。デザイナーの皆さんと一緒に、営業担当の植田さんと、この企画で部材を調達してくれるコロネット企画開発室の佐々木さんも参加してくれました。(※皆さんが購入されるキットは、この佐々木さんの手によって商品化されています。) まずは、ハスケル作品のデザインの特徴、使われている部材へのこだわり、どのように販売されていたかなどを講義していただき、その後、ハスケルの作品を自由に触って各自が1点ずつ選ぶように言われました。自分で身につけた状態と、マリ先生が位置を手直しした状態との違いは圧巻でした。同じ作品でも身につけ方でこうも変わるのか、そこまで計算してハスケルは作っていたのかと、今更ながらに驚かされます。マリ先生はそれぞれの作品のデザイン意図と、どのようにして作られているかまで教えてくださいました。このような貴重な体験を経て、10名のデザイナー達は、ハスケルの雰囲気と特徴を生かしながら、各自のオリジナル作品を作ってくれました。
  でも、最初の提案として送られてきた作品も、マリ先生のアドバイスでどんどん形を変えていきます。「これではハスケル風とは言えない!」というマリ先生の厳しいご指導のもと、磨き抜かれた30点の作品が揃いました。一般的に知られているハスケル


ハスケル作品装着

らしい作品から、マニアにしかわからないハスケルの意外な特徴を備えた作品まで、幅広いラインナップとなりました。

  11月末からビーズステッチ本部専任講師の方を対象に研修会が開かれます。マリ先生の講義が半分と、研修会テーマ3点と販売用2点の作品については私から作り方をご指導させていただきます。私が講習している間、別室ではマリ先生が一般の方を対象に同じ講義をしてくださいます。マリ先生は講義用と販売用

新刊本
ビーズステッチでつくる
ミリアム・ハスケルの世界

に80点 余りの作品を持参されるそうです。きっと、私達同様、この講習の受講生の方にも、実際に身につけていただきながら解説や販売をされることでしょう。この講習会場での販売価格は、マリ先生のお店で購入するよりも割り引いてくださるそうですので、ぜひこの機会に1点は本物のハスケル作品を手にして、ご自分のお宝として購入してみてください。今回は皆さんの手に届きそうな金額の作品をセレクトしてくださっているようです。その場で1回身につけるだけでも貴重な体験ですが、それをご自身が所有して何度もいろいろな服装につけてみるというのも、デザイナーとしてはよい経験になると思います。
 次回は本の中身と、研修会の内容について詳しくお話しいたします。

 

 
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