上級講座には通信はありません。でも、高度なテクニックは、画像やイラストだけではなかなか理解できないと思います。それに、手の動きはデモで1回みただけではなかなか覚えられないものです。授業中にはわかったとしても、自宅に帰ってさて続きを編もうと思ったら思い出せない、なんていうこともありますよね?そんなときに「あのデモがもう一度見たい」と思いませんか?そこで、4月から予定されている本部専任講師対象の上級講座で私がデモをする内容をそのままDVDにしました。今回のDVDは、ご自宅で宿題をするときの「家庭教師」と思ってください。もちろん、お教室で指導されるときにも活用していただければ嬉しいです(*^_^*)
このDVDは2月9日と10日の2日間で、撮影を行いました。ディレクターは岡本恵子先生、カメラマンは水野清仁さん、手モデルとナレーションは私自身です。音と画像を同時に撮るので、余計な音が入らないように少数精鋭で頑張りました。週末の新橋は、平日より静かとはいうものの、車の騒音、テレビ局が近いせいかヘリコプターの音、宣伝カーの音などが撮影を中断させます。でも、最大の敵は身近に潜んでいました。右側で岡本先生のお腹がグー。あらら、と思っていたら左側で水野さんのお腹がグー。またしてもグーと鳴ったので水野さんの顔をじっと見たら、「今のは水野先生のお腹です!」と言われてしまいました(笑) お腹が鳴るのは空腹からだけではないのですね。静かになると逆に緊張して鳴ってしまうようです。
目の前においてあるのがモニターです。これだけ大きいモニターだと、手元を見なくてもモニターを見て編むことができます。手元を見ているとついカメラのフレームから外れてしまうのですが、モニターを見ていれば手元の位置を把握できます。外科の手術でも画像を見ながら手を動かすなんていうシーンをテレビで見たことがありますが、これも同じです。手元を見ずにモニターを見ながら編めるのって、もしかして私の特技かな?
さて、最後に私がどのような姿で手モデルをしていたかをカミングアウトしましょう。これは決して給食のおばさんではありません!昔から、カメラマンさんからは「手モデルが黒い服を着ると、手元が暗くなり、被写体の色がきれいに出ない」と聞いているので、撮影には必ず白い服を着るようにしています。今回は音も撮るので、空調もすべて停止して極寒の中で撮影をしています。ホッカロンを3枚貼って、ヒートテックを二枚重ねして、カシミアのタートルセーターを着て、さらに寒くなるとフリースも着ています。すべてを白にすることができなかったので苦肉の策で、白い割烹着を着ることにしました。これだと腕まくりをしても、袖がうっかり見えて撮り直しということになりません。
そして、意図せずして写りこんでしまうのが髪の毛です。たった一本の短い髪の毛でも写ってしまったらアウト。頭を後ろにそらせ、腕を前に突き出して頑張るのですが、つい夢中になると頭が前に出てきてしまいます。モニターには写っていなくても、カメラではしっかりと1本の髪の毛まで捉えてしまいます。そこで登場したのが三角巾。みっともないのは承知ですが、私が恰好をつけても始まりません。少しでも受講生の皆さんが見やすければの一念です。そして、ここでこの恥ずかしい姿を公開してしまったのは、こんなに頑張って撮ったのですから、皆さんも頑張って編んで欲しいという思いからです。でも、DVDを見るたびに皆さんは私の「給食のおばさん姿」を思い出してしまうのでしょうね
裏話はさておき、素敵な6点の作品を用意しています。マンネリ化していたジュエリークロッシェに新風を吹き込みましょう。ジュエリークロッシェ上級講座でお待ちしています!
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