Gakusyu forum With Me ― 私と楽習フォーラム ― 

教室を始めて、
コミュニケーション力が高くなりました

清水美和子先生(あとりえ和み)

楽習フォーラム優秀指導者賞、優秀教室経営賞では、2020年より殿堂入りとなった清水美和子先生。カルチャーセンターでも自宅教室でも常に満員御礼のお教室を運営されています。その人気の極意は、相手を思っての細やかな対応と、目に見えない努力の賜物でした。

優秀指導者賞…認定講座の取り組みによる認定者輩出数の実績
優秀教室経営賞…教室運営における活動実績

※写真・情報は2019年取材時点のものです

 

資格取得を転機に、自分だけの世界を持てた

―講師になられる前は、地元石川県のTV局に勤め、退職後に専業主婦を経てビーズ講師に転身されたそうですね。講師として人前で話すことは得意分野でしょうか。

私、基本的に人見知りなんです。一人の時間もすごく好きですし。人前に出ることは苦手で、今でも時々声が震えて話せなくなることもあります。でも苦手意識は克服していかないと。教室を始めてコミュニケーション力が高まったと実感しています。積極的な性格でなくても講師になれますよ。


―清水先生が楽習フォーラムに出会ったのは、約20年前なのですね。

夫の転勤で秋田県にいた頃、1年半くらい独学でビーズアクセサリーを作ったり、ママ友に教えていました。それから東京に転勤になり、ビーズアートジャパン大賞展(現在のコスチュームジュエリーアワード展)に行ったら、作品のレベルの高さに驚いて。人に教えるなら資格もとって本気で頑張らなきゃと精進が始まったんです。

当時私は専業主婦で、楽習フォーラムの講座を受講するのも認定料も、私としてはすごい大金で。どうしようかと迷っていたら母が背中を押してくれたんです。今よりも専業主婦が多い時代でしたが、「手に職があった方がいいから」と。楽習フォーラムを選んだ理由は、カリキュラムが分かりやすかったからです。

 

相手の立場に立って、信頼される講師を目指す

―楽習フォーラムの認定資格を取得し教室活動をスタートされてから、現在ではカルチャーセンターなど15カ所で教えていらっしゃいます。どのようにして活躍の場を広げているのでしょうか。

実は、自分で営業に行ったことはないんです。最初の1ヵ所だけ楽習フォーラムにご紹介いただいて、他もご縁ができた方にお誘いいただいてつながっています。ご紹介いただいたお仕事をきちんとすることが、次のお仕事につながるんだと思います。休まない、遅刻しないのは基本のこと。どうしても出られない時は、一人でやろうと思わないで、生徒さんや講師仲間など代わってくれる人に協力してもらっています。

営業活動は特にしなかったのですが、カルチャーセンターの担当者さんとは教室の前後の時間などに必ずお話するようにしています。担当者さんも最新の情報を欲しがっていますし、私たち講師のこともよく観察していらっしゃいます。

ですので、新しい作品を作ったら着けて行き、新講座の提案もします。担当者さんもお忙しいので、すぐに生徒募集をかけられるよう、そのままチラシになるくらいの情報を盛り込んだ講座案内を作って提出すると、企画も通りやすくなると思います。
相手の立場になって、自分がどんな人と仕事をしたいかを考え、やってもらうと助かると思うことをすると喜ばれますよね。


―お教室で心がけていることは何でしょうか。

以前は、認定資格をとりたいという生徒さんが8割くらいだったのですが、今は本当に多様化していると思います。短期間で資格を勉強しに来られている方、作りながらおしゃべりをしてストレスを発散させたい方、ビーズの情報が欲しい方、作ることに集中したいから人数の少ないクラスに行きたい方…。生徒さんが教室に何を求めているのかを、お話をしながら気づくようにしています。

私も人見知りなので無理をしないようにしていますが、だからこそ、そういう方も来られているんだと思います。「私も引きこもりだったけど、一歩踏み出してみます」と言われて、作品を教室のネットショップで販売したら売れて嬉しかったとか。「先生も頑張っているから…」というのは伝わるんじゃないですかね。

 
 

ビーズが好きだから、課題も責任も受け入れる

―講師活動を始める前と後で、変化したと思うことは何でしょうか。

自分の世界が広がったことです。講師をしていなければ、自分の肩書きが〝息子のママ〟とか〝主人の奥さん〟って誰かの付属だったけれど、〝清水美和子〟の世界が持てるというのは、自信を取り戻すきっかけになりました。
たとえば書籍に自分の名前が出た時。今みたいにSNSが発展していない頃だったから、遠く離れた両親にもすごく喜んでもらえたことを覚えています。

また、資格を取ってからいろいろなところに行くようになり、生徒さんだけでなく、講師の先生方とのつながりもできました。生徒さんの中には、教室でサポートしてくれたり、レシピを書いてくれる方もいて、皆様がビーズをやっていなかったら出会えなかった方々ですね。


―清水先生にとって“好きを仕事にする”とは何でしょうか。

ビーズが好きであることは大前提。〝趣味=仕事〟ではないから、そこに責任や課題もプラスされた上に成り立つと思います。
私の課題は苦手を克服することでした。「好き+責任」です。自分を律していかなきゃならないこともありますが、ビーズが大好きだから、こんなに楽しいことは一緒に共感したいし、伝えていきたいです。

 

Column

 

清水先生のアトリエ

実は収納に関する資格もお持ちの清水先生。レシピはできるだけデータ化し、作品サンプルやビーズもコンパクトにまとめて収納してスッキリ効率化。
清水先生のアーティスティックな作品がアトリエを飾ります。

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