途中でやめずに続けてきたから、
80歳を超えても手作りを楽しめる
栃倉貞子様
ジュエリークロッシェやワイヤーレースジュエリーなど、かぎ針で編んで作ることを楽しんでいるという栃倉さん。2004年に入会して以来、教材を作ることを続けてきたから、80歳を超えた今でも手作りを楽しむことができると語ります。
※写真はすべて純銀クロッシェ講座教材作品より
途中でやめずに続けてきたから、
80歳を超えても手作りを楽しめる
栃倉貞子様
ジュエリークロッシェやワイヤーレースジュエリーなど、かぎ針で編んで作ることを楽しんでいるという栃倉さん。2004年に入会して以来、教材を作ることを続けてきたから、80歳を超えた今でも手作りを楽しむことができると語ります。
※写真はすべて純銀クロッシェ講座教材作品より
―なぜ楽習フォーラムの資格を取得しようと思われたのでしょうか。
最初に資格を取得したのは純銀クロッシェです。講習会が家の近くで開催されたことがあったので受講しました。純銀クロッシェは小さなビーズを通し純銀の糸で編んだものですが、編み物は子どもの頃からやっていて、かぎ針もある程度使うことができましたので、そんなに難しく感じることなく作ることができました。講習会で素敵な作品を作ることに惹かれて、先生のところに通うようになりました。
その後もいろいろ講習会があり、興味があるものに行きましたが、今はだいたいワイヤーレースやジュエリークロッシェなどを作っています。
―講座を受講いただいたご感想をお伺いできますか。
純銀クロッシェもワイヤーレースもワイヤーの扱いが大変でした。間違ってしまうとワイヤーをほどくのが大変で、一回編むと曲がってしまいますよね。大変なのですがそれがまた楽しくて、でき上がると嬉しくてね。
本部開催の講座にも参加する時には新幹線で東京まで一人で行って1日中受講して、終わるとどこにも寄らず日帰りしていましたが、行くのが楽しみでした。先生から直接教えていただけるだけではなく、同じ参加者の皆さんのやり方を見たり、お話しすることで気づくこともたくさんありました。通信教育とは違い、その場でいろいろなお話を聞くことができるのも楽しかったです。
―今はどのような時に作品を作られるのでしょうか。
自宅で時間のある時に作っています。セーターだと何日も何カ月もかけて作ることもあるけれど、ジュエリーだとそんなに時間をかけずに完成するのもいいですよね。ジュエリークロッシェやワイヤーレースの教材など、ほとんど作ってきました。
特に講師活動はやってないのですが、楽習フォーラムのキットがあったから今までずっと作ることを続けられました。途中でやめていたら今はもうできなかっただろうなと思いますし、80歳を超えても作りたい時に作れるのは幸せです。講師の皆様に教えていただけるのが楽しかったからかな、と思います。
年に1回、町内のコミュニティセンターで作品展があるので、5～6年前から毎年出品しています。私はジュエリークロッシェやビードルワークの作品を出品しました。その他にも、手芸仲間の人たちを誘って簡単なネックレスを作りました。あまり難しい作品は大変なので、大きいビーズを使って簡単に作れて見栄えが良い作品を考え、勧めていました。
―日々、作ることを楽しまれているのですね。
足腰が弱くなってきても、作ることは座ってできるからいいですよね。疲れたらいつでも休んで、また作りたくなったら作ればいいから。妹からは「よくこんなに細かいものを作るのを始めたね」と言われますが、作ったものをあげると喜んでくれるし、私に作り方を聞いて妹も作ってみることもあります。
作品を友達にプレゼントするとすごく喜ばれるんです。友達の米寿のお祝いに、純銀の糸でパールを入れた花のブローチを作ってプレゼントしたら、すごく喜んでくださいました。その後、彼女の娘さんが「母が亡くなっても、私はこのブローチを大事にしているんです」と言ってくださって、私の方が驚いて嬉しくなりました。
私の子どもたちは40代で忙しくてネックレスを着けて遊びに出るようなことはないけれど、孫は作品を見ると「きれいだから、私にもちょうだい」と言ってくれます。
―長く手作りを楽しむ秘訣は何でしょうか。
研修会に申し込むとキットが送られてきて、素敵な作品だな、変わった作り方だから挑戦してみたいなという気持ちになるので、楽しみにしています。今まで見たことのない方法でビーズを入れて編んでいくので、興味がわいてくるんです。それがまた楽しくて、やめられない一番の理由ですね。
ただ、年齢で目も悪くなってきたし、不器用にもなってきたから、細かいことは気にしないで総体的にきれいにできればいいと思うこともあります。
―今後の目標をお伺いできますか。
楽しむためにやっているから特にお金になるようなことはしていなくて、目標を持っているわけでもないのですが、できるところまでは作ることを続けたいし、作ることができるのは本当に幸せだと思います。
