Gakusyu forum With Me ― 私と楽習フォーラム ― 

人生100年時代に資格取得は自己投資。
好奇心を持って作っています

秋尾智子様

秋尾さんは医療の現場で75歳まで看護部長としてキャリアを築き、現在は相談役として後輩の育成にあたる看護職の大ベテラン。一方プライベートでは手作りが大好きで作る時間を大切にされてきたそうです。手作りを続けながら健康に過ごすために語られる言葉は、医療職としての実体験も込められています。

※写真はイメージです

 

毎日何かを作ることができる幸せ

―楽習フォーラムとの出会いについてお伺いできますか。

もともと若い頃から手作りに興味があって、いろいろなものを作っていました。私は医療職に従事しているのですが、以前、職場の女医さんが白衣の下にいつも素敵な手作りのアクセサリーを着けていて、それに惹かれた人たちで集まって手作りをする同好会のようなものが始まりました。

最初の頃に作ったのがビーズの作品で、完成した時の感動が凄かったですね。糸とビーズでこんなにも素敵なものができるのかと。
何度か女医の先生のご自宅に集まっていたのですが、そこで先生から楽習フォーラムのことを聞いて、当時新橋にあった本部会場へ習いに行きました。またパーツクラブで教室を開いていた大桃ちとせ先生にも習い、資格を勧めていただいて12種くらいの資格を取ることができました。

楽習フォーラムで出会う先生方が素敵なアクセサリーをされていつも輝いて見えたので、あやかりたいなと思いましたし、私も好奇心旺盛でチャレンジ精神を持っていたんです。人生100年時代といわれる中で、80歳くらいまでにはいろいろなことを習得しておいて、自由な時間を持てたら好きなことができるようにしたいと思っていたので、資格取得は自己投資のようなものでした。

私は医療業界にいるので健康に関する知識も得ていますし、認知症や寝たきりの患者さんにも接してきたため、いくつになっても健康で過ごすには、手先の仕事をしたり、いろいろな出会いの中でワクワクすることが大事だと思っていました。ですので物作りにはとても興味がありました。


―現在は、どのような時に手作りをされていますか。

週2日を看護職員の相談役として勤めておりますが、外出の用事がない日は、朝起きてからずっと自分の作業場で物作りをしています。また、ひ孫が生まれたのでそのお手伝いのため孫の家へ毎週行き、そこでも編み物をしたり、いつも何かを作っています。作品を1個か2個作ると作り方を覚えてしまうのでレシピを見なくても作れますし、脳トレのつもりで何個も作っています。今でも記憶力はいいですね。

朝起きてから何かやることがあるのは素晴らしいことで、幸福の条件の一つではないかと思うのです。お金も健康も大事だし友人関係も必要ですけど、毎日何かやることがあるというのが、私が今も仕事を続けられる源なのかなと思っています。


▲ジュエリークロッシェ認定講座教材作品より
 

好奇心を持ってチャレンジしたいことが身近にある

―お仕事の時間も、手作りの時間も充実されているのですね。

今は医療業界も介護業界も人手不足です。ですから60歳定年のところ65歳まで再雇用制度があって、高齢の方にも頑張っていただいています。

私は、医療の現場というのは、自分自身が整っていないと良いケアなどできないと思っています。経済的にも時間的にも暮らしを確保し、体調に合わせて働くことができ、時にはオシャレをして心が明るくなることも大事です。同じ職場の方に「そのアクセサリー素敵ですね」と言われたら、着けていた手作りのアクセサリーをあげちゃうんです。とにかくたくさん作っていますから。

看護職員の相談業務でよくお伝えしていることがあります。「これからの時代は収入を得る仕事だけではなく、プライベートも充実した時間を作ることが大事。その時間があることで、ゆくゆくは長く働けることになるし元気でいられますよ」と。手芸を勧めているわけではなくて、好奇心とチャレンジ精神を持ってできることが身近にあると良いのではないかと思うのです。

私がいろいろなことにチャレンジしているのは職場の皆も知っていますし、自分で言うのもおかしいかもしれませんが、私は現在82歳で、千人以上の職員の中でおそらく2番目に高齢者ですが実年齢に見られないんですよ。「いつまでもお元気ですね」「あやかりたいです」と言われますが、私自身がまだ若いつもりですから、年齢を意識しない時のほうが多いですね。

好奇心を持って何かをやることで、いくつになっても元気に自分の時間に合わせて働くことができるという先駆者になればと思っていますし、その情報を提供することが地域貢献になるかなと思っています。


▲ジュエリークロッシェ認定講座教材作品より
 

医療職を引退したら叶えたい新たな夢

―周りの方に手作りを教えることもあるのですか。

おとなのバッグは興味を示してくれた方にお教えすることもあります。材料は楽習フォーラムから購入して、教えた皆さんが作れるようになりました。今はコロナがあるため集まれないのですが、収束したらまたお声がけしたいですね。

コードのバッグはこれまで100個以上作ったと思います。電車に乗っていても、他の方が持っているバッグが気になって、バッグの色合いを見たり、あちこちに目配りしているから頭を使っているのかなと思います。

とにかく物作りが好きでマクラメや刺繍にも興味がわいてきました。ソウタシエも学んで面白かったのでこれから力を入れてみたいと思っています。今の仕事上、スーツを着る機会が多いので、ブローチを作ることに興味があります。


―今後の目標をお伺いできますか。

まだ作品を販売するといった段階ではないのですが新たな夢があるんですよ。娘も楽習フォーラムで学んだことがありますので、いろいろと計画しています。今は頭の中が医療関係で占められているので、医療職から離れない限り新たな発想が生まれないと思うのです。頭の中を白紙にすることで、夢をどうやって具現化するかが浮かんでくるのではないかという気がしています。

地域と共存しながら、自分らしい生き方ができて、趣味や健康などの情報を取り入れながら発想力やイメージ力を高め、自分をデザインしていくことを考えている最中です。「人との出会い」や「大人の楽しみ」などをキーワードに、実現させたい夢を持っています。


▲おとなのバッグSP教材作品より


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