Gakusyu forum With Me ― 私と楽習フォーラム ― 

編み物の中でも「あみぐるみ」をメインに作家・講師として活動中

角直美先生(けろりん教室)

カエル、ウサギ、パンダ、クマ…。愛らしいオリジナルキャラクターのあみぐるみを作る角直美先生。あみぐるみの魅力は、いつでもどこでも、コンパクトな材料と道具で作ることができるところと語ります。無理なくマイペースで作家活動と講師活動を続けるために、様々な努力と工夫がありました。

 

「あみぐるみの専任講師」という肩書きが活動の後押しに

―なぜ楽習フォーラムの資格を取得しようと思われたのでしょうか。

もともと、かぎ針編みの講師資格を取得していたので、「あみぐるみ技能認定講座」が開講される前からあみぐるみやかぎ針編みの教室を行っていました。現在は棒針編みの資格も取得しています。

生徒さんが編みたいものを自由に持ち込んでいただいて分からないところをお教えしたり、その方のレベルに合わせて私が教材をご用意する形でレッスンをする中、私も所属している日本あみぐるみ協会の監修で「あみぐるみ技能認定講座」が開講されると聞きました。

カリキュラムに沿ったレッスンにも対応できると良いなと思い、協会員限定の先行講座にチャレンジして取得しました。


―あみぐるみ技能認定の資格はどのような時に役に立っていますか。

レッスンには、あみぐるみ以外の編み物を習いに来られる生徒さんもいらっしゃいますが、私個人としては「編み物講師」というよりも、「あみぐるみ作家」「あみぐるみ講師」と呼ばれる活動のほうが多いので、楽習フォーラムの資格によって「あみぐるみの専任講師」「日本あみぐるみ協会の認定講師」という肩書きを持つことができたのは、とてもしっくりきて満足しています。

認定講座が開講されてからは、楽習フォーラムのサイトを見て「あみぐるみを習いたいと思っていたんです!」と受講される方が増えました。
必ずしも資格取得を目指した方ばかりではありませんが、「編み物教室ではなく、あみぐるみ教室を探していました!」と仰る方もいらっしゃいます。生徒さんは初心者から経験者まで幅広く、他県などの遠方からも来られています。

実は、あみぐるみ技能認定講座よりもずっと前に、ビーズアクセサリーの作品が作れるように知識を学ぼうと思い、楽習フォーラムでビーズスキルの資格を取得しました。当時は勤めており、教室を開く予定もなかったので一度退会したのですが、あみぐるみの作品で、9ピン、Tピン、丸カンを使うこともあるため、ビーズスキルで学んだ技術と知識は今でも役に立っています。

 
 

あみぐるみは、いつでもどこでも作れるのが魅力

―角先生は、あみぐるみのどのようなところに魅力を感じていらっしゃいますか。

私は学生時代に専門学科で洋裁を学んでいましたが、洋裁をする時には、大きな生地や型紙を広げられるスペースが必要で、ミシンやアイロンも使うのでそのスペースはもちろん電源も必要です。

制作するための時間をみても、最初にミシンを準備する必要があったり、仮にミシンを出したままにできたとしても、ミシンがある場所まで移動したり…など、洋裁は準備だけでも時間がかかって後回しにしてしまう場合もあります。私がズボラなだけですが(笑)。

そんな洋裁に比べると、あみぐるみならコンパクトな道具と材料で、いつでもどこでもできることが魅力です。かぎ針と糸さえあれば、電車の中やカフェなど、場所を選ばずに隙間時間に制作できるので、そのような点が長く続けられている理由だと思います。また、いろいろな素材や色、パーツを使って自由にデザインして、様々な表現ができることも魅力です。

 
 

無理しないで活動を続けられる環境を模索

―あみぐるみ作家、あみぐるみ専任講師のご活動を続ける中で、大変だったことは何でしょうか。

独身の頃は福岡を拠点に活動しており、イベント出展などで知り合った作家さんやギャラリーさんなどから「今度こんなイベントがあるよ」と情報をいただいたりしていたのですが、結婚を機に2013年から大阪へ移転すると、これまでイベントで得ていた情報がゼロになってしまいました。また、仕事を退職した時期と同じ頃に持病の投薬を止めることになったため、痛みや熱で体調が不安定な日々が続くようになり、心身ともに大変でした。


―そのような状況をどのようにして乗り越えられたのでしょうか。

2005年にオープンしたネットショップや日本あみぐるみ協会の会員資格も継続して、作家活動も細く長くコツコツと続けていたので、大阪でも少しずつ再開することができました。再開といっても体調の悪化でイベント出品やワークショップなどは随分減りましたが…。

そんな中で家を建てることとなり、夫の理解もあって、私専用のアトリエと呼ぶにはおこがましいのですが、制作ができる部屋を作り、お客様と生徒さんが直接外から入れる間取りにして、2017年より本格的に教室を始めました。

定期的に決められた日時のレッスンだと当時の体調では対応しきれなかったので、教室は予約制の個人レッスンとしました。
カルチャーセンターや手芸店などでの定期講習ができない自分の身体を恨めしく思うこともないわけではなかったですが、無理をしないでマイペースに長く続けられる形を作られたと思っています。

現在は、火曜日を定休日として、それ以外の日にご予約いただいてレッスンをしています。開催の曜日を固定にしなかったおかげで、シフト制で働いている方や土日祝日しか来られないお勤めされている方など、いろいろな方に幅広くお会いすることができて、とても良かったと思っています。

また、レッスンを受けに来られた方からのご縁で、いろいろな経験も増えています。
キャラクターの編み図を起こして作り方のレクチャーをしたあみぐるみがふるさと納税の返礼品になったり、お客様のご依頼で、「笑福亭鶴瓶さんにプレゼントする」とのことで制作したあみぐるみがご本人へ贈られたこともありました。

私は2018年と2021年に持病のため入院・手術をして、生徒さんにご迷惑をおかけした部分もありますし、定休日以外の日に通院などでお休みすることもあるのですが、以前より体調もかなり安定して、お教室のご予約も多めに入れられるようになってきたと思います。

乗り越えたのか、まだ渦中なのかは分かりませんが、自分のできることとできないことをしっかり把握した上で、どう対処していくかを冷静に判断してきたつもりです。


―今後の目標をお伺いできますか。

認定講座にチャレンジしている生徒さんもいらっしゃいますし、しっかり最後の合格までお付き合いできるように、私が倒れないよう無理をせず体調に気を付けたいと思います。楽しくレッスンができることを目指しています。


Voice   生徒様の声

 

角先生の教室に通ってから、充実した時間を過ごせています

(M・U様/大阪府)

何か習い事をしようと思いウェブサイトを見ていたら、たまたま角直美先生のブログに出会い、教室の住所を見ると偶然同じ市内の近くにあり通いやすそうだと思いました。さらに先生の作品はとてもかわいらしく自分も作ってみたくて、先生の教室を選びました。
角先生の第一印象は「むっちゃ真面目そうな先生で、厳しそーーーーーうだな」と思いましたが、レッスンを受けると楽しく、見た目とは全然違い、人は見た目で判断してはいけないと思いました(笑)。
今まで何気なく過ごしていた時間を、教室に通うようになって充実した楽しい時間として過ごせるようになりました。“先生に感謝”。

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