Gakusyu forum With Me ― 私と楽習フォーラム ― 

子どもがいてもできる。デコ巻きずしの教室を新天地でスタート

高橋史代先生(那須の巻きずしや)

栃木県でデコ巻きずし講師として活動する高橋先生。ご自身の育児経験から、子連れのお母さん方を応援するお教室を開いています。そんな高橋先生が作るオリジナルデザインのデコ巻きずしはまるで美しいアートのよう。生徒さんはもちろん、デコ巻きずしを購入したお客様も笑顔にしています。

※レッスン写真は2018年時点のものです

 

子どもがいてもできる「教室」の仕事

―なぜデコ巻きずしの資格を取得しようと思われたのでしょうか。

長女が10カ月の頃、育休中で家にいる時間が長くなっていた際に、ネットで目にしたひな祭りの巻きずしを見て、初節句や、娘が大きくなった時にこういうのを作れたら娘が喜ぶかな、と思ったのが最初のきっかけです。

調べたらたくさんのデザインがあることが分かり、「これはどうなっているの?こんなのも巻けるの?」という驚きから、本格的に習いたいと思いました。その際、子連れで通える教室があったので、通えそうだと思い資格取得を目指しました。


―お教室に通われて、印象に残っていることは何でしょうか。

デコ巻きずしは、自分でこのような模様が巻けるんだという驚きと感動がありました。何より、教室に子連れで参加できたのが助かりました。子どもが1歳前だったので、つかまり立ちで動き回ったり、お菓子もこぼすのですが、先生は「子どもってそういうものだから大丈夫。気にしないで」と寛容な心で受け入れてくれたので、すごくありがたかったです。

デコ巻きずしの教室に限らず、「子連れOK」の様々な教室に行く中で、それまでは「子どもが騒いだら迷惑がかかるし、子連れだからできない」と思っていたのですが、子どもがいてもできる環境があることを知りました。子育て中でも自分の空いている時間を仕事に変えられる世界があるのだと。私も「子どもがいてもできることをやろう」という気持ちになれました。

私は出産前まで会社勤めをしていて、「働く=会社勤め」という認識しかなかったのですが、自分で一から仕事としてやっていこうと思ったことは驚きの変化でした。


―その経験が現在のお教室にも活かされているのですね。お教室作りで工夫されていることは何でしょうか。

一番は生徒さんに楽しんでもらえるようにお声がけをすることや、質問しやすい雰囲気作りを意識しています。私自身が子連れで通えてありがたかったので、私も教室では子連れOKにしています。参加されるお母さんたちには、子どものことを気にして縮こまらないで、ご自身の時間を楽しんでリフレッシュしてもらいたいと思っています。


 

見知らぬ土地でゼロからのチャレンジ

―お教室はどのようにスタートしたのでしょうか。

認定講座は横浜の教室に通っていたのですが、夫の仕事の関係で神奈川から栃木に引っ越すことになりました。縁もゆかりもない、誰も知り合いがいない環境だけれど、ゼロから教室をやるのもいいかなと思い、ブログで集客をするところからスタートしました。当時、栃木にデコ巻きずしの教室がなかったようで、需要を掘り起こすことはできるかなと思いました。

はじめは娘が1歳2カ月で保育園にも入れなかったので、「子どもが家にいて、おんぶしながら教えることもあります」とあらかじめお知らせして、それでもOKという方に募集をかけた感じです。お客様は意外にも子連れではない方が多かったです。生徒さんの中には「ちょうど東京まで習いに行こうとしていたんです」という方もいて、タイミングが良かったというのもあります。


―見知らぬ土地でのスタートには緊張されましたか。

ドキドキはしました。誰も来ないかもしれないという気持ちもありましたが、募集をかけて仮に反応がなくても命をとられるわけでもないし、反応がなかったらそれからまた考えようとチャレンジしました。


―高橋先生はお教室活動だけではなく、「那須の巻きずしや」をオープンし、デコ巻きずしの販売も行っていらっしゃいます。なぜお店を開こうと思われたのでしょうか。

デコ巻きずしを自分で巻きたいという方は教室にお越しくださいますが、「自分で巻くのはちょっと…でも買えるなら買いたい」というお声をいただきました。また、育休中に教室にお越しくださった生徒さんが職場復帰後に「イベントの時など作りたいけど、毎日の生活に追われてなかなか作れない。先生の巻きずしを買えたらいいのに」というお声もいただき、販売を検討し始めました。

販売することで、教室に習いにきてくださる層とは別の層の方にも、楽しんでいただけたら嬉しいな、という思いがあります。また米は日本の主食。私の住んでいる那須塩原市でも米農家の方がたくさんいらっしゃいます。デコ巻きずしを通して米の消費拡大に少しでもつながれば嬉しいと思っています。


 

デコ巻きずしの神様が降りてくる瞬間

―ご活動を通して良かったことは何でしょうか。

たくさんの方から喜びの声を寄せられるとやっていてよかったなぁと思います。ご家族の大切な記念日にご利用いただき、お子様が「喜んで食べた」と感想を寄せてくださったり、笑顔いっぱいの写真を送ってくださったり…。そういう反応を目の当たりにすると嬉しいです。


―高橋先生のデコ巻きずしには、可愛らしい様々なデザインがありますね。

新しいデザインを作ることは毎回大変です。デザインを興して、さらに巻き方を考える。もうアイデアが枯渇してこれ以上は無理!と思うことが何度もありましたが、ある時ふとひらめいたりして新たなデザインを作り出しています。

以前、飾巻子先生とお話ししていた時に出てきた話ですが、デザインを考えていると「デコ巻きずしの神様が降りてくる瞬間があるよね」と。「こうすればできる!」と突然ひらめくことがあって、そんな時は「ヨシ!」と思いますね(笑)。

あとは、ハロウィンやクリスマスの包装紙やカレンダー、チラシなど気になるデザインがある時はそれを取っておきます。アンテナを常に張り続けていることで、創造力が生まれていると思います。


―どのデザインがお気に入りでしょうか。

丹頂鶴と出雲大社のデザインは自分の中でも上手くできたと思っています。丹頂鶴は足をクロスしているところが鶴らしくできたのではないかと思います。出雲大社は大しめ縄をどう表現するかをずっと考えて続けて作りました。


▲丹頂鶴を表現したデコ巻きずし

▲出雲大社を表現したデコ巻きずし



―お客様は、高橋先生のデザインにどのような感想を仰っていますか。

「可愛い」といったお声はよくいただきます。あと何人かの方に「先生のデコ巻きずしは芸術だ」といったご感想もいただいたこともあり嬉しく思います。


―今後の目標をお伺いできますか。

デコ巻きずしを通して、お米の消費拡大に少しでも貢献できればと思います。そして、少しでも多くの食卓に笑顔をお届けしたいと思います。

Voice   生徒様の声

 

レッスンのある日は、慌ただしい日常から解放される

(鈴木若菜様/栃木県)

高橋先生の教室に通うきっかけは、先生のブログを読んでいたのと、自宅から近かったからです。お会いすると高橋先生は凛とされている印象でした。私はあまり料理などしたことなかったので、果たしてきちんとできるのか大丈夫かな…と不安でしたが、失敗しても「大丈夫ですよー!」と私に合わせて淡々と教えてくださって、とても救われました。
デコ巻きずしを習うのと共に、高橋先生や他の生徒さんとも話したりできるのも楽しいです!レッスンがある日は日々のバタバタから解放されて、楽しく通わせていただいています。ありがとうございます。

アドバイスが的確で創造力もある先生。とても分かりやすいレッスン

(Y・T様/栃木県)

何年も前からデコ巻きずしが習いたくて探していたところ、別の料理教室の先生が高橋先生に教えていただいたそうで、その時のお話を聞いて是非習いたいと思いました。
高橋先生はとても優しくて素敵な、素晴らしい先生です。今までいろいろなお教室に通っていますが高橋先生が一番大好きです。ハキハキしていてアドバイスも的確。創造力もあり、教えるのもとても上手で分かりやすいです。
毎月のレッスンが楽しみで毎回ワクワクしています。家族や友だちもデコ巻きずしを喜んでくれて、見た目も味も抜群です。行事があるたびに巻くのが楽しみです。高橋先生に出会えて良かったです♪

Information

 
  • ◆ 教室名

    デコ巻きずし教室/那須の巻きずしや(土日祝日のみ)

  • ◆ 教室の場所

    栃木県那須塩原市東三島

  • ◆ MAIL

    fumiyo.decosushidummy-txt@gmail.com

  • ◆ TEL

    080-6564-3996


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