Gakusyu forum With Me ― 私と楽習フォーラム ― 

知識を得て、きれいに作品を作れるようになったことで自信がついた

新道昌美先生(Seven-Bells Masami)

現在「おとなのバッグ」を中心にお教室活動を展開しているという新道先生。お教室活動は、最初から順調にできていたわけではないそうで、受講後も復習のための勉強を続けたり、自主練習によって技術を高めていくことで、少しずつ自信がついてきたと語ります。

 

自分で作った作品が初めて売れた経験

―新道先生は楽習フォーラムの資格取得後、作品を百貨店で販売する機会があったそうですね。

ビーズスキルの講座を青木美穂先生より受講し、その翌年に先生のお声がけで、受講仲間の3人で一緒に百貨店に出展する機会をいただきました。ですので本格的にお教室活動を始める前に、販売用の作品作りに時間を割いていました。

百貨店では、まさか自分の作品を全然知らない方が買ってくださるとは思ってなかったので、期間中はずっとハイテンションで興奮していて、食事をとるのを忘れるほど(笑)。閉店間際に立ちくらみが起こっていました。

もともとお客様は有名な先生方のブースを目当てに来られていて、流れで私たちのブースをのぞいてくださるのですが、足を止めて話を聞いてくださって、さらにお買い上げをいただいて、その時は「いいんですか?本当に買ってくださるのですか!?」という気持ちで、テンションが上がるんです。売れた時には3人で手を取り合って喜んでいました。


―初めて作品が売れるという経験を経て、どのようなことを感じられましたか。

人気の先生方のデザインは、季節感や流行を取り入れた作品もあるのですが、それ以上に独自の世界観があることを感じました。どこで売っても、その先生の作品だから買いたいというお客様がいらっしゃる。私も「あなたが作るから買いたい」と言ってくださるお客様が増えることを目標にしなきゃと思いました。

作品を売るからには、クオリティを上げなきゃいけないということで、あれからずっと今にいたるまで、勉強を続けています。現在はソウタシエやビーズステッチなどを松永美佐子先生より学んでいます。


 

教えることができる技法が多いと、強みも増える

―お教室活動はどのようにスタートされたのでしょうか。

「好きを仕事に」するなんて、私にもできるのか不安でしたが、研修会などの会場で多くの先生方と交流し、講師ならではの悩みを話し合うこともあり、その悩みは自分だけではなくて皆同じように考えているんだな、ということが分かりました。そうやって様々な講座を一緒に受講していくうちに、段々と自信がついて、営業に回れるようになりました。

カルチャーセンターには片っ端から履歴書を送って、お返事をいただいたところには面接に伺うのですが、ほとんどはお返事をいただけませんでした。カルチャーの中で体験講座があれば受講して、そのまま直接営業したこともあります。突撃なのであまりいい顔はされないのですが、1つだけ教室が決まりました。

カルチャーや手芸店は先生がたくさんいらっしゃるので、最初はなかなか決まりませんでしたね。自分と似たような技法を持つ先生がすでに在籍していたら営業に行かなかったのですが、資格をたくさん取得すると「この技法は他の人とかぶるけど、この技法はかぶらない」と自分なりの特徴を出せるようになります。いろいろなものを教えられることも強みになるのかなと思いました。また地域によって人気の講座も違うので、地域に合わせて扱う講座を変えてみるのもアリかなと思います。

カルチャー以外では、近所の公民館でお教室を開催したり、生徒さんのお宅で生徒さんが参加者を集めて、講師として呼ばれて行くという形もあります。資格を取る前には、材料費と場所代だけいただいて、友人たちやそのご縁のある方たちで集まってビーズアクセサリーを作っていたのですが、その頃から続けてくださっている方もいます。


 

知識を得て、練習して、自信がついてきた

―資格を取得してから、お気持ちにどんな変化がありましたか。

材料費と場所代だけで小さくやっていた頃、初対面の方に「何か資格があって教えているのか?」と聞かれて歯がゆい思いをしたことがありますが、資格を取得したことで、講習では自信をもって教えることができるようになりました。

知識に裏付けられた自信もありますし、受講後は復習のため自主練習もやりました。作品がきれいに作れるようになったということは、それだけの力がついているのかなと思いますし、きれいにできた作品は他の人に見せる機会も増えるので、そういった一つひとつのことが自信につながっているのかなと思います。


―新道先生のお教室はどのような雰囲気でしょうか。

1回につきだいたい4~5名で生徒さんの年代も様々です。作りながら悩みを話し合うこともあって、おしゃべりすることを目的に来られる方も(笑)。ご近所さんには話しにくい家庭内のことも、お教室ならお互い生活圏が違うから気を許してお話しできるようですね。

最近は生徒さんの年代も上がっているので子育ての話よりも、教育費とか健康や介護の話になることが多いです。情報交換したり、共感し合ったり、大笑いして、ストレス解消の場になっているのがいいのかな、と。悩みを話しているうちに、皆が元気になって帰っていく姿を見続けていきたいなと思っています。


▲素材博覧会にて、楽習フォーラム代表の菱倉と。
 

一目惚れから始まった、おとなのバッグの楽しさ

―現在はおとなのバッグを中心に講座を展開されているそうですね。おとなのバッグの魅力をお伺いできますか。

▲新道先生が一目惚れしたという、関けい子先生デザインのバッグ「ウェーブラインのブルーグラデーション」 おとなのバッグは、関けい子先生オリジナルのブルーのグラデーションのバッグに一目惚れして習いに行きました。ブルーのバッグだけでなく、自分の好きな大きさで、好きな色で何個も作ることができて楽しかったです。

お教室でも、生徒さんは好きな色と大きさで作っていますが、どの色で作るか迷われる方は、最初の1個は見本通りにすることが多いです。その方の経験に合わせて、作りやすいようコードの色や素材をアドバイスすることもあります。おとなのバッグは、コードや持ち手が変わるだけでまったく印象が変わるので、それも魅力の一つだと思います。

―おとなのバッグで、イベントに出展もされているそうですね。

春はビーズアートショー、秋は素材博に出展しています。お客様はSNSや主宰者のメディアをご覧になって材料セットを買ってくださったり、ワークショップを受けに来てくださるので、出展は続けていきたいなと思っています。

ビーズアートショーでは、レシピブックの「Fleuretteブローチ&Heartチャーム」を材料セットで販売したところ、早々に完売しました。バッグを作るとコードの余りが出てきてしまうので、その余りでできるチャームは、バッグを作る方にはちょうど良いのではないかと思います。

―今後の目標をお伺いできますか。

コロナ禍のためカルチャーでの仕事は全てなくなり、また一からレッスンの場所探しが始まりました。その中で、ご縁がありレッスンを継続できているのは、楽習フォーラムで知り合った先輩講師の方々や講師仲間のおかげであるので、人とのつながりを大事に、お客様にハンドメイドの楽しみを少しでも感じていただけるように、日々学んでいきたいと考えています。

具体的には、生徒さんやイベントのお客様が増えるよう、Instagramやブログでの情報発信に加えて、公式LINE・ショップカードも始めました。ショップカードは、レッスンに来ていただくたびにポイントがつくのですが、3ポイントや5ポイントなどの節目に割引などの特典があります。お得だと思ってもらえると嬉しいですね。

Column

 

新道先生の心に残るキット

おとなのバッグレシピブック「FuwaFuwa 3wayバッグ」
(デザイン 新道昌美)

自分自身で初めて書いたバッグのレシピです。レシピだけでちゃんと作れるようにと、制作工程の写真を200枚、300枚と撮ったのに、必要な工程を撮っていなかったりして、また作り直す…という作業を繰り返し、本当に時間がかかりました。検証に入っていただいた先生方のおかげで良いものができたのではないかと思います。
素材はコードではなく毛糸を使うのですが、毛糸だとネットの穴を一目、二目飛ばしても隠せるので気軽に作れます。バッグの後ろにベルト通しをつけるのでウエストバッグにもなります。
私の親にも作品と一緒にレシピを送ったところ、レシピにデザイナーとして私の名前が出ることが「すごいね」と言ってもらえて、感慨深いものがありました。


▲レシピブックを元に生徒さんや講師仲間が作られたFuwaFuwaバッグ

Voice   生徒様の声

 

どんなことも丁寧に教えてくれる先生です

(板場昭子様/神奈川県)

新道先生の教室には、友達の紹介で入りました。新道先生は明るくて優しく、どんなことでも嫌な顔ひとつせず、とても丁寧に教えてくださる先生です。

新道先生は明るくて親切。楽しい教室です

(横山洋子様/神奈川県)

もともと新道先生とは知り合いでした。新道先生は明るくて親切な先生で、教室はいつも楽しいです。

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