2019.12.5
ビーズフレンドに2018年楽習フォーラム表彰で殿堂入りした梅沢知代先生を取材した記事が掲載されていますので一部をご紹介いたします。
また、2020年1月23日には東京にて、 梅沢先生と安本事業部長による≪無料≫楽習フォーラム説明会を開催いたします。
楽習フォーラム(運営:(株)オールアバウトライフワークス)が発表する多数の技能認定講座を継続して学び続ける梅沢知代さん(関西を中心に活動「アヴァンセ」)主宰)を取材しました。
私がビーズ講師を始めたのは今から18年前、39歳の頃です。
当時は特に40代の女性を中心にビーズアクセサリー作りが大ブームになり、同世代の専業主婦にとってチャンスだと感じたからです。
また自分自身が出産・子育てをする立場となったことで、それまで就いていた営業の仕事を続けることが難しくなりました。一方、「手に職」のブライダルの司会などは好調でした。
その頃、楽習フォーラムで「ビーズアート認定講座」が誕生し、ビーズを趣味としてだけでなく「資格」を伴う技能として習得し、教室業として展開するという可能性が生まれたのです。
「手に職」をつけることの意義を痛感した私は、この「ビーズ」を自分のキャリアにしよう、と決心し、挑戦をはじめました。
今となっては驚くべきことですが、私がビーズ講師を始めた頃は、ビーズアクセサリー作りを学ぶためにお金を払う人はほとんどいませんでした。カルチャー教室のレッスンにも「ビーズ」のメニューはなかったくらいです。当時はまだビーズについての知識やアクセサリー作りの技術を伝えるメディアが少なく、それらを正しく理解して作ることの大切さが浸透していなかったということだと思います。
また仮に有料の講座を行っても1回のレッスンで完結してしまうデザインが主流だったことも、継続的に通ってもらえる「教室」を作る上で課題となっていました。
「何度も来たくなる教室を作るにはどうすればよいのだろう?楽しいだけでなく、学ぶことそのものに価値を感じてもらわなくてはならない…」
そんなふうに考え始めていた頃、楽習フォーラムが開発したのが「ビーズアートステッチ認定講座」でした。
ビーズステッチはアメリカで盛んだった針と糸を用いたテクニックで、それまで日本で人気のあったテグスやピンを使ったものと異なり、一見しただけではどう作るのかわからないほど精巧で、かつ技術の幅が広くたいへん奥の深いものでした。
楽習フォーラムがこのビーズステッチを日本に上陸させたことで、ビーズアクセサリー作りの世界に「作って楽しむ」だけでなく、「手仕事として習う」という新しい価値観が生まれました。
「このすてきな作品を作るために習いたい!」と思う人が増え、ビーズ教室というビジネスモデルが成立するようになりました。
昨今は物が充実した時代です。私を含めた消費者は、物だけでなく心を満たしてくれる経験や感動を求めています。「習うことでわかる、そして作れる」というビーズステッチのレッスンはまさにそんなニーズに応える内容であったことが、ビーズ教室というビジネスモデルを定着させ、以後18年以上にわたって盛り上げる要因だったと思います。
ビーズをキャリアとして積むためには、とても大切な条件があります。それは「自らが学び続ける」ことです。ビーズ講師として生徒さんに常に楽しみや感動を提供するためには、技術やデザインなど最新の情報を仕入れることが必要です。私も楽習フォーラムの講座に参加し、覚えた技術は教室のレッスンにすぐに取り入れています。
また、作家として作品を販売する方もいらっしゃると思いますが、どのような作品に需要があるのかリサーチすることや、原価・経費を考えて収益を上げられるか計算することが不可欠です。楽習フォーラムの会員の方は非常に高い技術を身につけたのですから、「原価を回収できればいい」という意識ではなく、ブライダルやファッションの現場で求められる「ジュエリー」を生み出すことが目指せると思います。
実際にワイヤーレース・ジュエリー講座の技術によってデザイン性を確保したままワイヤーの使用量を大幅に抑え、収益の出る商品の開発に成功したことがありました。ビーズステッチやモードジュエリーなどいくつかの技術を複合させれば、作品のオリジナリティと完成度は更に上がりますよ。
ビーズが好きな方にとっては興味と関心がそのままチャンスに繋がるので、「やりくり」の意識を強く持ちつつ、新しい情報をどんどん吸収してほしいと思います。
いま、一つ夢を持っています。それは「今までにないブライダルジュエリーのオーダーメイドシステム」をつくること。これまでに身につけた技術と知識に加え、様々なブライダルショーやドレスメーカーをリサーチした経験を活かし、ハンドメイドならではのブライダルジュエリーをお届けしたい。その思いを少しずつ実行に移しているところです。
それができるのは、一緒にビーズをビジネスとして考えてくれるおおぜいの仲間がいるから。彼女たちももともとは普通の会社員や専業主婦です。ビーズを愛し、真剣に学び、資格を取得して活動することで、「ビーズのプロ」としての意識が身についたんですね。
そんな頼もしい仲間をもっともっと増やして、ビーズの世界にオーダーメイドという新たな市場を作りたい。いまビーズ教室の生徒さんや購買層は50代が中心ですが、ビーズのビジネス化が成熟すれば、より若い世代にも広がると思うのです。
そんな仲間を募集する説明会も開催します。
私のビーズ人生の集大成として取り組みたいと思っています。ビーズの可能性は無限に広がっています。ぜひ一緒に、切り拓いていきましょう!
ビーズ教室・アクセサリーデザイン
AVANCER(アヴァンセ)
主宰
梅沢知代