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デージーチェーン Daisy Chain
【ビーズステッチのBASIC GUIDE】2007/7/13
40年くらい前に、ビーズで編んだインディアン人形のネックレスが流行っていたのをご存知でしょうか?実はそのネックレス部分に使われていた模様が、デージーチェーンなんです。このネックレス、私もかなり大きくなるまで大切に持っていたのですが、ちょっと子供っぽいかなと思った年頃に人にあげてしまいました。ビーズステッチを始めるようになって、あの時のネックレスがデージーチェーンだったと知り、あのインディアン人形をもう一度見たいと思っていたところ、ついに出会ってしまいました!
 
ところは九州、福岡での短期認定講座でのこと。受講生のお1人が、持ってきて見せてくださいました。早速、写真撮影大会です。まずは正面からパチリ。後ろから見ると、カラフルに編みこまれたお下げが可愛いいですね。ちょっと失礼してスカートの中も拝見。ちゃんと足もついてます。
 
 
私が持っていたものは、これとは洋服のデザインが違っていて、白いデージーチェーンのネックレスがついていました。その頃の私は今と違って髪が長く、インディアン人形のようなお下げ髪でした。このネックレスがお気に入りで、お出かけの時には首からよく下げていたものです。
 
では本題に入りましょう。Daisyとはひな菊のこと。デージーの花の形に似ていることからこの名前で呼ばれます。中心におかれたビーズの周りを、花びらとなるビーズが囲んでいます。単純ですがビーズを替えると様々なチェーンを作ることができ、軟らかい紐としても重宝なステッチです。
 
花と花の間にビーズを通して間隔を空けている模様は「Open Daisy Chain(オープン・デージー・チェーン)」とも呼ばれ、簡単なひも状のものを作るときに使われます。「誰でもやさしく楽しめるビーズステッチアクセサリー 基礎のキソ」(パッチワーク通信社刊)のP22に掲載されている作品がそうです。
 
花同士が繋がっている「Closed Daisy Chain(クローズド・デージー・チェーン)」は、ビーズ1個で接続する場合や2個で接続する場合などいろいろなつなぎ方があります。「アメリカンビーズステッチ」(マリア書房刊)のP44に掲載されている、ステファニー・エディのネックレスでは2個で接続させていますが、花と花の間のグリーンの部分もデージーチェーンになっています。
この「アメリカンビーズステッチ」P20に掲載されているキャロル・サイファーのブレスレットのように、前の段の花びらを拾って、段を重ねて編むこともあります。
 
1個の花を編む方法にもいろいろあります。教科書などでよくご紹介しているのは、外周となるビーズを通して輪にしてから中心となるビーズを通し対角線上のビーズを拾う方法で、「Lakota Chain(ラコタ・チェーン)」と呼ばれています。これとは別に「Zigzag Variation(ジグザグ・バリエーション)」といって、半周編んでから中心のビーズを通し残り半周を編み、S字に進む方法もあります。
 
ビーズを変えるとまったく表情が変わり、これもデージー?と思うような作品もたくさんあります。皆さんもいろいろなデージーにチャレンジしてみてください。
 
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ペヨーテステッチ Peyote Stitch
【ビーズステッチのBASIC GUIDE】2007/5/15
ビーズステッチで一番よく使われているのがペヨーテステッチです。「へこんだ部分に入れるビーズを1個通しては、飛び出しているビーズを1個拾う」といういたって簡単な編み方です。編みあがったビーズはレンガ模様のように整列するので、色を変えて絵柄を編み込むのにも便利です。
 
「ペヨーテ」というのは、アメリカ南西部からメキシコ中部に原産するサボテンの名前で、日本ではウバタマ(烏羽玉)と呼ばれています。とげがない小さなもので、ゴルフボールかせいぜい野球ボールくらいの大きさにしかならず、成長すると春にはピンクの花を咲かせるそうです。このサボテン、実は幻覚剤で、「形而上学的・霊的本質と一体化するような深い自省・自己洞察をもたらし、鮮やかな視覚・聴覚の共感覚を引き起こす」とか。北米のNative American(北米インディアン)つまりアメリカ先住民族はこれを伝統的な宗教儀式に使っていて、現在でもネイティブ・アメリカン・チャーチと呼ばれる団体でのみ、宗教儀式の中でアルコール中毒などの治療として使われることが許されているそうです。
 
「ペヨーテ」(ウバタマ)
 
北米インディアンの宗教儀式では、ビーズで編みくるんだ道具が使われており、ペヨーテというサボテンを使った儀式であることからこのビーズワークを「ペヨーテステッチ」と呼んでいました。一般的なペヨーテステッチは、フラットに編んだりロープ状に編んだりといろいろな編み方がされていますが、彼らの編み方は独特で常に何かを筒状に編みくるんでいます。北米インディアンはペヨーテステッチを宗教儀式にのみ使われる神聖なものと考えていますので、一般的なペヨーテステッチと彼らのペヨーテステッチは異なるものだとしています。ペヨーテというサボテンの外観のデコボコが互い違いになっていて、ペヨーテステッチのビーズの配置と似ているように思うのは私だけでしょうか?
 
4月に発売した「基礎シリーズ� ヾ霑辰離�ソ」(パッチワーク通信社刊)の第2弾「基礎シリーズ�◆.撻茵璽謄好謄奪繊廚�5月17日に発売されます。
この中では、初級者向けの偶数目フラットだけでなく、奇数目フラット、偶数目と奇数目のチューブ、サーキュラーと増減目など技術的にもかなり高度なものまでご紹介しています。
 
作品も、ミニトートバッグのチャーム、小さな可愛らしいボックス、携帯ケースなど、ビーズステッチでは今まで見かけないアイテムも登場します。ちなみに、携帯ケースの撮影に使ったネービーブルーの携帯電話は、編集者の富樫泰子さん、通称ヤッコちゃんがこの撮影のために買い換えたおニューで、私の赤と色違いのお揃いです。ヤッコちゃんが携帯買い換えると聞いて、彼女の念願のネービーブルーに合わせてケースの色を決めました。今回のカメラマンは前回同様鈴木信行さん。鈴木カメラマンとプロレスごっこ、じゃなくてプロセス撮影の手モデルを務めてくれたのは、1点目のブレスレットのデザインをしてくださった周藤紀美恵先生です。編集に協力してくださった皆さんお疲れ様でした。
 
これ1冊あればペヨーテステッチのすべてがわかる!という本になったと思っています。どうぞお楽しみに!
 
   
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ヘリンボーンステッチ Herringbone Stitch
【ビーズステッチのBASIC GUIDE】2006/9/15
今回はビーズステッチでよく使われるヘリンボーンステッチをご紹介します。
編み方は簡単で、常にビーズを2個ずつ通し、前段のビーズを下へ向かって拾い、隣のビーズを上へ拾って戻ります。ハの字に並んだビーズが縦に連なり、これを1目と数えます。ペヨーテステッチについでよく使われるステッチです。フラット(平面)に編んでブレスにしたり、サーキュラー(円形)に編んでお花を作ったりします。南アフリカのンデベレ(Ndebele)族が200年以上前から使っていたので、「Ndebele Herringbone(ンデベレ・ヘリンボーン)」または「Ndebele Stitch(ンデベレ・ステッチ)」とも呼ばれます。

ところで、「ヘリンボーン」ってどういう意味かご存知ですか?ヘリンHerringは魚のニシン。ボーンBoneは骨。つまり、ニシンの骨ということです。ビーズの並び方が魚の骨のように中心から左右対称に斜めになっていることからこの名前がつきました。「ヘリンボーン」はビーズステッチだけではなく、織物の柄・刺しゅうの模様・ニットの模様などにもその名前が使われています。

「織物の柄」というと難しく聞こえますが、男性のスーツやシャツの柄にはよく使われていますので、ご主人やお父さんのクローゼットを覗いてみればきっと見つかるはずです。女性ものにも多く使われていますので、もしかしたらご自分でも気付かずに持っているかも。ニットでは、アランセーターと呼ばれる生成りの手編みのセーターによく使われています。刺しゅうでも「ヘリンボーンステッチ」という同じ名前のステッチがあります。
皆さんはニシン(鰊)という魚にどんなイメージを持っていますか?身欠き鰊、鰊蕎麦もありますが、やはり一番は焼き魚で「鰊の開き」でしょうか。食べたことがない、という方は、「数の子の親」と言えばわかりますか?北海道の名産で、昭和30年までは日本海に鰊が押し寄せて鰊漁が栄えたことから「鰊御殿」といわれる番屋まで建てられたそうです。この頃できたのが「ソーラン節」 ♪ヤーレン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン (ハイ、ハイ)
にしん来たかと 鴎(かもめ)に問えば、わたしゃ立つ鳥 エ〜波に聞け チョイ
ヤサエ エンヤンサーノ ドッコイショ ア ドッコイショ ドッコイショ♪
こうなるとかなり日本的な魚と思いきや、実はこの鰊はヨーロッパでもよく食べています。イギリスではサーモンと同じようにスモーク(燻製)して食べますし、フランスではマリネ(酢漬け)で食べています。以前「英国の伝統ニットを訪ねる旅」ということでイギリスを旅行したとき、ロンドンよりずっと北のヨークという町のホテルで、朝食に鰊の文化干しが出てきてびっくりしたことがあります。それはまさに日本で食べるそれとまったく同じで、これでご飯とお味噌汁があれば完璧な和朝食、と思いました。もちろん現地の皆さんはナイフとフォークを使ってパンと一緒に食べていましたが、ところ変っても、塩をつけて干して魚を保存するという知恵は同じなのだなあと感心したものです。
これでなぜ「ヘリンボーン」という言葉が、ヨーロッパの伝統工芸によく使われているかがお分かりいただけたことと思います。でも、これを読んでヘリンボーンステッチを見るたびに♪ヤーレン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン (ハイ、ハイ)♪とならないように。ビーズステッチはあくまでも「貴婦人のアクセサリー」ですので。

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